立命館大学
Powered by Google
訪問者別ページへ 受験生 学部 大学院 留学生 在学生 在学生父母 交友 教職員
Profile Headline News Pick Up! Rits Frontline

Pick Up!

 

左より、深谷圭助・立命館小学校教頭、川島隆太教授、陰山英男・立命館小学校副校長

公開授業の様子

第1回立命館小学校公開授業研修会が行われる


 2月9日(金)、立命館小学校において「公開授業研修会」を行った。これは2006年春に開校した立命館小学校の教育活動を公開し、初等教育における児童の可能性を最大限伸ばす教育のあり方の実践に向け、活発な交流を行うねらいで開催された。研修会では午前中に「モジュールタイム」や、立命館小学校で通常から実践されている授業など教育活動が公開され、特徴的な授業内容やその方法に多くの参加者は興味深く見学していた。

 午後からは川島隆太教授(東北大学教授・立命館小学校研究顧問)と陰山英男立命館小学校副校長による特別対談「教育再生〜新しい教育課題に対する処方箋〜」が行われた。対談では「コミュニケーションという要素が、学習にとって重要である」という話題となり、川島教授が「科学データとして"ほめる"事の重要性が最先端のデータで出ている」と紹介。陰山副校長も「100ます計算はタイムを計り、計算が早くなり、ほめる、で1セット」と教育における児童とのコミュニケーションが重要であることを紹介した。また、川島先生の手がけている「脳を鍛える大人のドリル」に関して、川島教授は「親を机に向かわせることで、子供もその横で安心して勉強できる。親子が一緒に学べる環境を作りたかった」というエピソードを紹介した。

 立命館小学校での教育内容についても話が及び、「教育にITを使うことは正しいのか」という川島教授の問いかけに陰山副校長は「ITを使うことで、児童一人一人にきめ細い指導が可能になる。繰り返し学習することによって、教育の基礎を固めることもできる。」と答え、英語教育に関しては「英語教育は語彙力を増やすことが必要と考えて実践するものであり、母国語がきちんと身についていることが前提」との考えを述べた。この研修会には第1回目の開催でありながら46都道府県から700人近い教育関係者が訪れ、立命館小学校の取り組みが高い関心を持たれていることを改めて示した。