座談会「アートを語る」開催
2月17日(土)、衣笠キャンパスにおいて、立命館大学心理・教育相談センター主催の座談会「アートを語る」を開催した。この座談会は、「表現」「居場所」「つながり」などをテーマに語り合うもので、語り手には、つかさき医院院長で精神科医、芸術療法士である塚崎直樹氏と鍼灸師で造形作家である光島貴之氏、聞き手に、立命館大学心理・教育相談センターカウンセラーの假家素子氏を迎えて行った。
座談会の中で塚崎氏は、「今の時代、意味の無いことをすることが否定されているが、何となく人と一緒にいて、意味の無いことをするのも大切である。それがアートであり、我々の生活を豊かにするものではないだろうか」と述べ、現代社会の中におけるアートの役割を解説した。また、光島氏は、「鍼灸の仕事は患者からの要望を聞きながら施術をおこなうため、常に受身的となり精神的につらくなることがあった。しかし、それをアートという形で外に出し始めてからは、気分が楽になった」と自身の経験を交え、アートへの印象を語った。また光島氏は、参加者に自身の「触る絵画」を披露しながら、「一つの作品に対して、いろんな見方があっていいと思う。他の人から、自分の作品の見え方を聞くのは楽しい。特に、思いもよらないことを言ってもらえた時は、すごく嬉しいですね」と話し、座談会は幕を閉じた。
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