東アジア専門家会議 開催
3月10日(土)、衣笠キャンパスにて、立命館大学国際地域研究所主催の東アジア専門家会議「『21世紀東アジアの平和的社会秩序形成の構築』を構想するために」が開催された。
本会議には、海外からは中国社会科学院日本研究所、吉林大学、韓国ソウル大学・東西大学、国内では早稲田大学などが参加し、立命館大学の各学部・大学院、立命館アジア太平洋大学、立命館大学国際平和ミュージアムからの研究者が参加し、東アジアの平和・安全保障、経済発展、教育・人材育成・交流をめぐる課題提起と討論が行われた。
この会議は東アジア専門家による自由討議が特色で、密度の高い意見交換が行われた。中国社会科学院日本研究所の金熙徳教授は、学術上の課題とともに現在の日中関係に対する中国側のスタンスについて、韓国ソウル大学朴泰均教授は日中に挟まれた韓国のスタンスについて実情を交えて語った。
また、早稲田大学の毛里和子教授は、東アジアの現実、中国脅威論の背景となる中国の実像について指摘した。主要テーマである東アジアの将来構想をめぐっては、東アジア諸国・地域の力強い経済発展と共に「東アジア人」の可能性、各々の国・地域の独自性、アメリカの存在が論点となった。
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