立命館大学
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渡辺三彦氏(中央・下段)を囲んで記念撮影

「渡辺三彦賞」を受賞した金岡克弥・理工学部ロボティクス学科講師(左)

2006年度「渡辺三彦発明賞」授与式開催


 3月6日(火)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)において、2006年度「渡辺三彦発明賞」授与式を開催した。「渡辺三彦発明賞」とは、本学理工学部出身で渡辺国際特許事務所所長である渡辺三彦弁理士の支援によって2000年度より設けられた賞で、理工学部と情報理工学部における優秀な発明に対して表彰を行い、立命館大学に貢献する発明を奨励することを目的としている。

 初めに、児島孝之・立命館副総長が挨拶を行い、賞の概要や審査の基準などについて説明。また、この賞を通じて特許への関心が高まることへ期待を寄せた。その後、表彰ならびに受賞者による発明の紹介を行った。今年度は、金岡克弥・理工学部ロボティクス学科講師が「渡辺三彦賞」を受賞。また「優秀賞」は、福本淳一・情報理工学部メディア情報学科教授が受賞した。

 金岡講師の発明は「仮想パワーモニタを備えることにより制御対象の安定性を評価解析する機能を備えた制御システム」と呼ばれるもので、制御システムにおいて、フィードバック制御系の挙動を監視し、不安定な挙動を検知した場合、制御を遮断することなく不安定な挙動を抑制するソフトウェアリミッタシステムである。対象となる機械システムやそれが置かれる環境、ユーザが使用する制御則がどんなものであっても、ユーザ制御システムの出力の安定性を保証することができる。金岡講師は発明の紹介の中で、このシステムを利用し、愛・地球博にも出展された「パワーエフェクタ」などのロボットを動画で紹介するなど、現在までの研究から今後の展開まで説明を行った。

 また、福本教授の発明は「メタ検索システム及びメタ検索方法とこれに用いるユーザ端末及びプログラム」と呼ばれ、ユーザの入力した質問を解析し、その解析結果からユーザの欲する情報が含まれる確率の高い検索サイトを選択し、その検索サイトへ質問を入力するシステムである。これにより、精度の高い検索を短時間で行うことが可能になる。

 式の終わりには、渡辺三彦氏が期待の言葉が述べ、受賞作への感想や会場にいる学生に向け、「先生方の業績を参考にして、研究に励んで下さい」とエールを送った。そして最後に、高倉秀行・理工学部長の謝辞をもって授与式は幕を閉じた。