立命館大学
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講演の様子

陳凱歌氏(左)と陳紅氏(右)

陳凱歌監督講演会「21世紀、アジア、映画」を開催


 4月25日(水)、衣笠キャンパスにおいて、立命館大学映像学部開設・文学部創設80周年記念として、2007年度より立命館大学映像学部の客員教授に就任した陳凱歌(チェン・カイコー)監督を迎え、「21世紀、アジア、映画」をテーマに講演会を開催した。

 第一部の陳監督基調講演は「映画は21世紀において存続できるか?」と陳監督の問題提起で始まった。陳監督はその答えとして、「今後技術革新で映画鑑賞の形式は変わるかもしれないが、人間自身の映像がある限りにおいて映画は存続し続ける。映画は人間が自己を観察することを可能にした、歴史上で一番の発明」と語った。また、陳監督は会場内の映像制作を志す学生に創作活動の心得として、@映画は現実の生活の過程を通し自身の心から生まれるものであり、トロフィーを得ることを期待して創作活動に励むものではないA『目は心の窓』、じっくり観察し、そこで発見・思いついたことが映画を作る上で重要であるB物語において愛と憎しみは両輪の関係であるC表現したいものを表現することが重要である、の4つを強調して語った。

 第二部では、陳凱歌監督の夫人で女優兼プロデューサーの陳紅氏、上野隆三・文学部教授、北野圭介・映像学部教授を交え四者でシンポジウムが行われた。上野教授の「国境の垣根を意識せず作品に取り組むのか?」の問いに陳監督は、「映画は国際化している。自国だけでの活動では幅が狭い。映画を通し日中韓が手を取り合えば、それが日中韓の国際交流になる。文化交流は政治交流を超える」と、アジアの国際交流を視野に入れた返答をした。 シンポジウムでは陳監督の提案により急遽学生からの質疑を受けることになり、陳監督と学生の熱い質疑応答が交わされた。

 最後に、映像学部代表の学生が陳夫妻に花束を贈呈し、陳夫妻と学生の記念撮影が行われ、会は幕を閉じた。