法学部キャリア形成科目「社会に生きる法」第2回目
2007年度より、法学部では法政特殊講義「社会に生きる法」を開講している。本講義は、法学部の学びから身につけるべき力はなにか、その力は社会のなかでどのように生きているか、またどのように生かすことができるかについて、さまざまな業界で活躍する法学部出身のゲスト・スピーカーの講義を通じ、これらをリアルに理解することによって、自らの進路や、これからの学びへの動機づけとなることを目的としている。第2回目(4月27日)は、福井県庁産業労働部・佐々木康男氏を講師に招き、講義を行った。
この講義おいて佐々木氏は、「大学での学びのなかで自分と向き合い、将来どのように生きていくのかを考えることが重要であり、そのためには単なる『覚える学習』ではなく、筋道を立てて物事を論理的に考え、それを表現する力(リーガル・マインド)を身につける必要がある」と語った。
また法学部での学びから養われる論理的思考力とコミュニケーション力は、法的知識を得るだけでなく、生活の現状から問題点を見つけ出し、その原因を解明することで解決策を立案し、それを皆に理解してもらえるよう伝えるうえで役立つため、「基本法やその考え方の習得は、大学では直接学ぶことのなかった農地法、公安法などの法律を理解し、それを他者に分かりやすく説明する際の助けになる」と述べた。
また法学部での基本法とその考え方の習得において養われる論理的思考力とコミュニケーション力は、「生活の現状から問題点を見つけ出し、その原因を分析し、解決策を企画立案するうえでも非常に役立つ」と述べた。
佐々木氏は自らの経験を踏まえ、社会で生きる力を培うために、時事問題への関心を通じて幅広い視野をもつこと、フィールドワーク・インターンシップなど教室以外の場での学びの機会を生かすこと、政治学・経済学・社会学など法律学以外の学びにも積極的に取り組むこと、クラブ活動・ボランティア活動・外国語学習などから自分の特技・強みを作ることなどが大切だと示した。
受講生は佐々木氏の講義に熱心に耳を傾け、講義後には質問も相次いだ。
本講義では今後も、厚生労働省・住友生命保険相互会社・オートバックスセブン社・大和ハウス工業社など、さまざまな団体や企業から講師を招き、授業を行う予定である。
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