参加者たちは動物を見ながら、
文字の成り立ちを学んだ
京都市立動物園の職員から、
動物の生態などに関する説明を受けた |
第2回京都漢字探検隊 開催
5月12日(土)、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所は、漢字講座「京都漢字探検隊 第2回 動物園で漢字と出合う」を京都市動物園で開催した。
この講座は、漢字は「体系を持っている」「その構造を理解することによって、記憶も容易となり、適確に使用することもできる」という故・白川静立命館大学名誉教授の提唱を一般に広める目的で企画したもの。座学ではなく、自分で体験し、実物を見学することによって、漢字の成り立ちや構造、名前の由来などを学び、また漢字を発明した古代人の高度な思考を理解することも目的としている。今回は3月に行われた、「漢字ジェスチャー大会」につづく第2回目の講座となり、小学生・幼稚園児とその保護者約60名が参加し、京都市動物園にて動物を表す漢字の成り立ちや動物名の由来について楽しみながら学んだ。
講座では、京都市動物園の職員から、動物の生態などに関する説明を受けると共に、白川研の職員からは、中国にはキリンがいないにも関わらず「麒麟」という漢字がなぜ存在するのか、また古代中国には「象」がいたが、環境の変化により見られなくなったことなどを、実際に動物を見ながらの解説が行われ、参加者は熱心に聞き入った。
参加者からは、「漢字の成立ちを解りやすく学べてよかった」という声が聞かれ、楽しみながら学ぶ姿が見られた。次回は、7月7日(土)に京都市伏見区の月桂冠・大倉記念館で「水と酒」をテーマに開催予定。親子向けの講座だけでなく、社会人向けの講座も展開する。
白川静記念東洋文字文化研究所の
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