法政特殊講義「社会に生きる法」開講中
2007年度より、法学部では法政特殊講義「社会に生きる法」を開講している。本講義は、法学部の学びから身につけるべき力はなにか、その力は社会のなかでどのように生きているか、またどのように生かすことができるかについて、さまざまな業界で活躍する法学部出身のゲスト・スピーカーの講義を通じ、これらをリアルに理解することによって、自らの進路や、これからの学びへの動機づけとなることを目的としている。今回(4月20日)は、住友生命保険相互会社の権藤幹晶氏を講師に招き、講義を行った。
権藤氏は講義において、「法制度が社会共通の価値観を反映した約束であるとすれば、法改正は、価値観の変化に伴い現れた課題への対応といえるのではないか。また、金融商品取引法等の多様な特別法が設けられようとしていることも、一般法では解決できない例外的な課題への対応といえるのではないか」と述べ、「変化のスピードが激しい現代においては、何が問題なのか、何を改善すべきかに気づき、それをどのように解決すべきか考え、皆に理解してもらう力、すなわち課題発見力と課題解決力が重要であり、こういった力を身に付ける上で、課題と解決策を示す法制度を学ぶことが有益ではないかと思う」と語った。さらに、「一般法、すなわち『原則』を学ぶ中で、大まかであっても物事を評価する物差し・感覚が養われることになり、法の学びが自分の判断基準の構築を助けることになると思う」と語った。受講生は権藤氏の講義に熱心に耳を傾け、メモをとる姿が見られた。
本講義では、福井県庁、厚生労働省、オートバックセブン社、大和ハウス工業社などのさまざまな団体や企業から講師を招き、授業を行なう予定である。
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