立命館大学
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「父が愛した『テオドシウス法典註釈書』」作者の
窪田洋子さんを囲んで(写真右端)

立命館大学に寄贈されることとなった絵画
「父が愛した『テオドシウス法典註釈書』」

絵画「父が愛した『テオドシウス法典註釈書』」の除幕式を開催


 衣笠キャンパス末川記念会館に、故・末川博名誉総長の次女である窪田洋子さん(故・窪田隼人名誉教授の令室)が描かれた絵画「父が愛した『テオドシウス法典註釈書』」が掛けられている。
 「テオドシウス法典」とは、ビザンツ皇帝テオドシウス二世(在位408年〜450年)が編纂し438年に発布した法典である。この法典について、17世紀フランスの法学者ジャック・ゴドフロワ(1573年〜1652年)が校訂と註釈をほどこし、序言と索引をそなえた書が『テオドシウス法典註釈書』で1665年に出版された。ローマ法研究史上その註釈は、現在でも価値を失っていないと高く評価されている。
 末川名誉総長が同書を購入されたのは、1923(大正12)年留学先のストラスブール(フランス)の古書店である。縦38cm、横25cm、全3冊の平均重量は4s、ラテン語で書かれた皮表装の重厚な書で、末川名誉総長は終生この書を愛蔵されていた。現在は立命館大学図書館の末川文庫に収蔵されている。
 この絵画は末川博名誉総長が亡くなった翌年に洋子さんによって描かれたもので、約30年の時を経て立命館大学のキャンパスに飾られることになった。5月11日には絵画の除幕式が行われ、窪田洋子さん、川本八郎・学校法人立命館相談役をはじめ学園関係者が列席した。絵画の贈呈を受けて、坂本和一・百年史編纂室長が挨拶を行った。末川記念会館1階の会館ホール前ロビーに設置された絵画を見ながら窪田洋子さんは「父が提唱した『土曜講座』の会場である会館ホールの入口に設置していただき大変光栄に存じます」と感慨深く語った。