立命館大学
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記念式典の様子

千宗室氏(茶道裏千家第16代家元・立命館大学父母教育後援会会長)の記念講演の様子

シンポジウム「日本のことば こころの出会い」の様子

文学部創設80周年記念式典および記念国際シンポジウムを開催

 6月16日(土)、17日(日)の2日間にわたり、衣笠キャンパスにおいて、立命館大学文学部創設80周年記念式典及び記念国際シンポジウムを開催した。
 16日は、プレ企画として堂本印象美術館鑑賞や衣笠キャンパスウォークを実施。また式典に先立ち、創設80周年を機に文学部校友会を設立する発足会 第1回総会が行われ、100名をこえる卒業生が設立に立会った。
 記念式典には、韓国東西大学校副総長で日本研究センター所長の張済国氏、同志社大学文学部長の斉藤延喜氏、立命館大学校友会会長代理・副会長の渡邉申孝氏、京都歴史回廊協議会会長の大槻隆彦氏らが来賓として出席。式典では、初めに文学部長の木村一信教授が開会挨拶を行い、続いて川口清史・立命館総長が祝辞を述べた。来賓挨拶、学生代表挨拶とともに、文学部校友会長に選出された西川冨雄氏により、文学部校友会設立宣言が行われ、記念式典は幕を閉じた。
 続いて、茶道裏千家第16代家元で立命館大学父母教育後援会会長の千宗室氏による記念講演会を開催。「茶の湯は日本のポータルサイト」をテーマに、千氏は、人と人のつながりを表す「縁」が薄れてきていることを懸念し、自身のユニークな経験談を引き合いに出しながら、人が触れ合うことの大切さを強調した。
 記念講演会の後には、レセプションも催され、1日目の幕を閉じた。

 2日目の17日には、記念講演ならびにシンポジウムを開催した。記念講演では、詩人のアーサー・ビナード氏による「何時(イヅ)まんでも舌サ残(ノゴ)て」と題した講演を行った。その中でビナード氏は、言葉の本質に触れながら、「他言語を通して母語を見つめることができる。他の国の言語を、マスターすることも大切だが、それを用いて自分の世界を見つめることも忘れないで欲しい」と強調した。
 続いて、シンポジウム「日本のことば こころの出会い」を開催した。ビナード氏に加え、詩人の田原氏、京ことばの会代表の中島さよ子氏、タレントの李由美氏がシンポジストとして登壇。司会を李氏が担当し、他の3人は各々の言語に対する思いを解説。中でも中島氏は、流れるような京ことばを語り、しばしば聴衆の関心をひきつけた。また、京ことばと中国語には、母音を伸ばすという共通点があるということを始めとした、ことばにまつわる多くの話題が提供された。ことばと文化、ことばと人とのつながりについて大いに考えさせられるシンポジウムは、盛況のうちに幕を閉じた。
 また、午後からは、立命館総合ミュージアム館長の神林恒道・先端総合学術研究科教授が講師をつとめ、共同企画として立命館総合ミュージアム日曜美術講座「ゴッホとジャポニズム―東西の出会い―」も開催されるなど、2日間にわたり様々な企画が行われ、文学部の創設80周年を祝った。


<2007年6月21日掲載>