3日間にわたり、東アジアにおける共同体構築の可能性について議論が行われた
パネルディスカッションの様子 |
「東アジアラウンドテーブル2007」 開催
6月2日(土)から4日(月)の3日間、立命館アジア太平洋大学(APU)で外務省およびASEAN(東南アジア諸国連合)の後援を受けた、「東アジアラウンドテーブル2007−多様性の中の共同体の構築−」を開催した。
ASEANをはじめ国際機関、大使館、行政、教育の各関係者やグローバル企業の経営者など50名が広く国内外から参加し、東アジアにおける共同体構築の可能性について白熱した議論を展開した。
初日の6月2日(土)には「東アジア統合に向けての地域の動向と地域のコミュニティによる取り組み」をテーマに、一般向け公開セミナーが行われた。招待者やAPUの学生を含む総勢約100名が傍聴するなか、ASEAN諸国の行政関係者および経営者によるパネルディスカッションが繰り広げられ、冒頭には、ASEAN副事務局長のSeoung Ratchavy氏が「今年中にASEAN憲章が完成し、各国による批准が行われる予定で、ASEANにとって歴史的に重要なミッションが行われる年になる。ASEANを中心に審議されている諸問題を皆さんにも考えていただきたい」と挨拶した。
6月3日(日)と4日(月)の午前の専門家会議を経て、4日午後の専門家とAPU学生の世代交流プログラムでは、「東アジアにおける巨大インフラ」「環境」「文化」「人々の移動」の4つのテーマに分かれ意見交換が行われた。また、村山富市前首相が各分科会を訪れ、学生へ温かく力強いメッセージを送られた。
世代間交流プログラム「東アジア共同体の構築を促進するための官・民・学によるパートナーシップ」の分科会では、専門家からの「多様性の中での未来の共同体構築について、楽観的それとも悲観的に考えるか」という問いに対し、多くの学生は「これから明るく平和な時代を築く為には楽観的でなければならない」と答えた。4つの分科会には合計約40名の学生が出席し、MKOUBOI Mohamed Chamiさん(アジア太平洋マネジメント学部4回生、コモロ出身)は、「教育がどのように共同体間の対立を削減できるのかを学びたいと思い、このワークショップを選んだ。専門家の皆さんの話を聞いて多くのことを学べた。今後もこの様なシンポジウムに積極的に参加し、国際的な経験や知識を広げていきたい」と話した。
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