テーマごとに3会場に分かれ、意見交換が行われた
京都大学防災研究所の鈴木教授による特別講演 |
歴史都市防災シンポジウム'07開催
6月23日(土)、衣笠キャンパスにて、文化遺産を核とした歴史都市の防災研究プロジェクト主催のシンポジウム、「歴史都市防災シンポジウム'07」を開催した。このシンポジウムは、代替性のない文化遺産をもつ歴史都市を自然災害から保全し、それを後世に継承するための研究や事例について発表の場を設け、広く研究者や関係者の意見交換を行うことを目的として開催された。
シンポジウムでは、全国の研究者から投稿された49編の論文発表が行われ、200人以上の参加者があった。A会場「実態論・現象論」、B会場「技術論」、C会場「計画論・政策論」と3会場に分かれて活発な議論が行われた。立ち見が出るほどの盛況で、文化遺産や歴史都市を災害から守るというテーマに対する関心の高さをうかがわせた。
論文発表会の後、京都大学防災研究所の鈴木祥之教授による「伝統建築物を地震災害から守る」と題した特別講演会が行われた。兵庫県三木市にある世界最大の震動台施設を用いた京町家の振動実験の様子をはじめ、伝統木造建築物の耐震性評価や耐震補強について、詳細な説明があった。
シンポジウムの論文集は「歴史都市防災論文集Vol.1」としてとりまとめられ、今後、毎年1回発行していく予定である。(希望者はプロジェクト事務局まで)
文化遺産を核とした歴史都市の防災研究プロジェクトのHPはこちら
<2007年6月25日掲載>
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