会場の様子

元文部事務次官で現東京国立博物館長の佐藤禎一氏

佐藤禎一氏講演会「国際社会における公務員の役割」開催

　６月５日（火）、衣笠キャンパスにて、元文部事務次官で現東京国立博物館長の佐藤禎一氏の講演会を開催した。佐藤氏は「国際社会における公務員の役割」をテーマに講演をした。
　講義の中で佐藤氏は、「公務員が関わることの多い仕事ではあるが、世の中で一番厳しい仕事は、制度作りである。また、その制度を改革するのも難しい。それは、改革をしっかりと行う力がなければ、改革が絵に描いたもちになってしまうからだ。それだけ、重い役割なのである」と公務員の仕事について述べた。

　また、自身が文部事務次官だった経験から、「学力」の捕らえ方について日本と他国とで違っていることについて言及。「学力というのは、一般的に日本ではどれだけ覚えたか、と理解されがちだが、そうではなく、世界的には、"How to learn"こそが学力であると理解されている」と述べた。

　講演会には多くの公務員希望者などが参加し、熱心に佐藤氏の話に聞き入った。