立命館大学
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対談の様子。多くの来場者が聞き入った

精神科医で、医歯薬系コース開設のアドバイザーである
和田秀樹氏の講演の様子

立命館中高 医歯薬系コース開設記念フォーラム 「学力・人間力を鍛える」開催

 7月14日(土)、グランドプリンスホテル京都(旧宝ヶ池プリンスホテル)において、立命館中学校・高等学校 医歯薬系コース開設記念教育フォーラム「学力・人間力を鍛える」を開催した。これは2008年度、将来医歯薬系の進路を目指すコースとして立命館中学校に中高一貫教育のアドバンストコース(ADC)、立命館高等学校にメディカルサイエンスコース(MSC)が開設されるのに先立って開催したものである。この日は精神科医で、医歯薬系コース開設のアドバイザーである和田秀樹氏と、陰山英男大学教育開発・支援センター教授(立命館小学校副校長)が記念講演を行った。フォーラムには800名を超える応募があり、関心の高さをうかがわせた。

 まず汐崎澄夫立命館中学校・高等学校校長が挨拶をし、「諸外国に比べて日本では学びに対する志が高いとは言い難い。ぜひ立命館で一貫教育のモデルを提案・確立し、あらゆる進路に対応できるようにすることで、幅広い分野でリーダーシップをとり、社会に貢献できる人材を育てたい」と新コース開設に向けた意気込みを述べた。

 続いて和田秀樹氏が登壇し、「医者になるために必要な学力とは?」をテーマに講演を行った。まず和田氏は、国公立大学医学部入試において面接試験があることを挙げ、その対策のために新聞や新書を読み、医学に関する一定の知識を持つ必要性を述べた。そしてその知識や関心は、医者となってからも役立つ知識であるとともに、バイオテクノロジーの分野など医師以外の進路に進んだ場合でも十分に生かせる、と述べた。

 陰山英男教授の講演は「立命館一貫教育で目指す学力とは」をテーマに講演を行った。その中で「基礎的な学習は詰め込むべき」という考えを提唱し、中学校・高等学校では個々の個性を伸ばし、子どもの可能性を広げる教育をしたい、と抱負を語った。

 その後の対談において「受験勉強で得られるもの」というテーマに対し、受験アドバイザーとしての肩書きもある和田氏は「受験勉強はその過程に意味がある。受験をきっかけに子どもたちは初めて“主体的に学ぶ”ことを身につけるが、それが後の“生きる力”につながっていく。またタイムマネジメントや医師として欠かせない記憶力も身についてくる」と述べた。さらに大人ができることとして“子どもの努力を無駄にさせないサポート”を挙げ、子どもが「頭が悪い」と自己を否定的に思うのではなく、「やり方を工夫すべき」と前向きに改善をしていこうと思わせるような「方略思考」の習得の重要性を述べた。

立命館中学校・高等学校のHPは こちら


<2007年7月19日掲載>