立命館大学
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川口清史・立命館総長による講義の様子

「日本の近現代と立命館」川口総長による最終講義

 7月16日(月)衣笠キャンパスにて、「日本の近現代と立命館」の最終講義を行った。
 教養教育科目であるこの講義では、立命館大学の歴史を通じて日本近現代史を学ぶことにより、今日我々が直面している近代化のひずみや教育の危機などの諸問題を身近な視点から再考している。今回は川口清史総長が「ポスト産業社会のなかの大学と立命館」を議題に講義を行った。

 川口総長は、社会の中での大学の役割について、「もともと大学はエリート養成のためのものであった。イギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学、日本の旧制高校がそれにあたる。近代に入り、ドイツでは教育と研究が一致し、研究を通じて教育を行う大学が登場し、日本の大学もこれにならった。一方で現代においては、日本では『大学全入時代』を迎え、大学がユニバーサルの段階に入った」と説明。これからの立命館の展望については、「これまでの時代においてそれぞれ求められてきた大学の役割は現存している。現在でも、大学はエリートの養成を行わなければならないし、研究を通じた教育も行う必要がある。では、大学の種別化が進む現在、立命館はどの種別の大学になるのか。答えは、すべてだ。立命館は総合大学として、すべての役割を果たしたいと考えている」と言及し、講義を締めくくった。

 普段あまり聞くことのできない総長の講義とあって、会場では総長の言葉に熱心に聞き入る姿が多く見られた。


<2007年7月19日掲載>