立命館大学
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講演する浅田次郎氏.

太夫による舞が披露された

京都歴史回廊文化塾・オープニングイベント「しばし京都人」開催

 7月18日(水)、京都歴史回廊文化塾・オープニングイベント「しばし京都人」を開催、立命館朱雀キャンパスにおいて「太夫道中」の観賞と作家の浅田次郎氏の講演会が行われた。
 舞台には華道小松流の家元中村展山氏による竹を多用した「友禅流し」の生花が華を添えた。「太夫道中」では、京都島原の置屋、「輪違屋」十代目当主高橋利樹氏の解説により、芸妓の最高位である太夫が禿(かむろ)、傘持ち、引き舟を従え、太夫独特の「内八文字」で歩く姿や、胡弓の演奏、舞の披露などが行われ、普段見ることのできない太夫の美しい姿に、会場からは感歎の声が聞かれた。また、太夫への質問のコーナーも設けられ、「太夫の名前はどうやって決めるのか」、「どうすれば太夫になれるのか」といった質問が太夫に投げかけられ、太夫はそれぞれ、「名前は源氏物語から来ておます」、「太夫は全員、京都出身の人間で、修行は1年ぐらいせんなあかんのどす」と京都弁で答えた。
 その後に行われた「浅田次郎講演会」では、前日に行われていた直木賞の選考を終えたばかりの浅田次郎氏が、「輪違屋糸里とその舞台」を演題に講演を行った。「新撰組の活動は、実はあまり歴史上で重要な意義があったものではなかった。レコードで言うとB面に入る曲ぐらいの活躍をしたにすぎない」と語り、「しかし、B面に案外名曲が入っていることが多いように、歴史のB面に当たる新撰組にも研究する面白さが十分ある」と歴史の奥深さを説明した。
 当日、会場には約380名が「しばし京都人」のオープニングイベントに参加し、各プログラムを楽しんだ。


<2007年7月20日掲載>