Ritsumeikan News
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<21世紀・知の潮流を創る、パート2>第二シリーズ
第2回講演会西成彦文学部教授「擬人法の未来」開催




2003年4月の開設に向けて、設置認可申請中である「先端総合学術研究科」の専任スタッフによる連続講演会、「21世紀・知の潮流を創る、パート2」が12月4日(水)、衣笠キャンパス創思館カンファレンスルームで開かれた。新研究科の専任スタッフが4回に分けて行う講演会の第2回目。講師として本学の西成彦文学部教授が「擬人法の未来」のテーマで話した。

これまで人間があまり耳を傾けてこなかった「異言語」への注目。文学を通じて西教授が取り組む課題だ。「異言語」とは普段、人間が自らを中心において口にする「我々」や「私達」としばしば対立する「彼等」や「あなたたち」が発する言葉であり、マイノリティーからのメッセージだ。過去に作家達は、擬人法を用いて、醜い動物や害虫を作中に登場されることにより、「彼等」の言い分を伝えようとした。常に嫌われ、抑圧されてきた「彼等」の息づかいは、「我々」の姿をあぶりだす。西教授は、カフカの『変身』や、目取真俊の『魚群記』に使われた擬人法とそのメッセージ性を説明しながら、作者が文章の中にこめた、マイノリティー達の声を紹介した。「これまで抑圧されてきた人々に対して視聴覚を広げ、受け入れる。これこそが、文学を通じて今なされるべきことです。」

講演後には、コメンテーターとして本学 渡辺公三文学部教授と崎山政毅文学助教授も参加して、会場の学生との間で質疑応答がなされた。