Ritsumeikan News
  立命館ニュース

国際平和ミュージアム特別展「井戸も掘る医者」記念講演会を開催



5月21日(水)、衣笠キャンパスにて、NGO「ペシャワール会」の福元満治氏による講演会「医療協力の19年とアフガニスタンの現状」が開かれた。司会は国際関係学部の安斎育郎教授(立命館大学国際平和ミュージアム館長)。立命館大学国際平和ミュージアムで開催されている特別展「井戸も掘る医者」の記念講演となる。

福元氏は訪れた約240人の参加者を前に、活動地域であるパキスタン北西辺境州やアフガニスタンの現状、活動内容についてスライドを交えながら語った。

福元氏は「9.11米同時多発テロ」以後、国際的関心が中東に向いたことでそこで活動するNGOなどにも注目が集まったと述べた。その上で「より多くの関心が現地への支援へとつながると思う」と話し、今回の講演会が開かれたことを歓迎した。また「長期にわたる支援活動を行う場合、短期の活動と違い相手の文化・生活慣習を理解することが円滑な活動にとって不可欠になる」と述べ、ペシャワール会にとってはイスラム圏の生活を理解することが重要だったと語った。最後に「現地で本当に必要なものは何かを考えれば、支援活動の計画は先進国が作るのではなく現地の人々自身の手で作られるべきだ」と話し、従来のNGOや国家機関による支援のあり方の見直しの必要性を強調した。

1984年に中村哲医師のパキスタンでの医療活動支援のために設立されたペシャワール会は現在、診療活動とともに水源確保のための井戸掘りや農村復興事業などを行っている。

受講した産業社会学部3回生の飯森君は「ペシャワール会は支援活動を通して人としての生き方を示してくれていると思う。大変有意義な話でした」と講演を振り返った。

国際平和ミュージアム特別展「井戸も掘る医者」のページはこちら