講義の様子
 
アレクサンダー・アルマゾフ総領事
 
 
国際関係学部総領事リレー講義
アメリカ・アルマゾフ総領事「アメリカ外交の目的」
 
 10月10日(金)、総領事リレー講義の第三回目となる今回は、駐大阪・神戸米国総領事館からアレクサンダー・アルマゾフ総領事が「アメリカ外交の目的」のテーマで講義を行った。

 アルマゾフ氏は講義の中で、まずアメリカの果たすべき世界の平和と安全保障への役割について説明し、イラクの復興やパレスチナ問題などにおいて、アメリカは国連との調和を図りながら積極的に役割を果たしていかなければならないと述べた。またテロリズムとの戦いにおいては、「自由」と「民主主義」を世界に普及させることが肝要であるとし、勝ち取る価値のあるものだと強調した。

 さらにアルマゾフ氏は、環境問題についても言及し、「持続可能な開発」を実現するための政府・民間におけるアメリカの取り組みについて説明した。総領事館の役割については、2001年9月以来ビザ発効の審査が厳しくなっているという現状を抱えつつも、アメリカの文化を正しく理解してもらうことも重要な役割のひとつであると紹介した。最後に、日米同盟の重要性にも触れ、日本の経済不況からの回復は、アメリカのみならず世界にとっても必要なことだと強調し、経済大国として責任を持つべきだと忠告した。

 質疑応答では、パレスチナ問題におけるアメリカの政策についての質問や、アメリカが自由と民主主義の戦いにおいて置かれている現状についての質問などがだされた。