携帯産業の実態を語る村上仁己氏
 
講義の様子
 
 
情報理工学部 IT企業リーダーによるリレー講座
「情報コミュニケーション学の技術と人・社会との係わり合い 第2回―KDDIでのITビジネスと技術―」
 
 5月7日(金)、びわこ・くさつキャンパス コラーニングハウスT 305号室にて、情報理工学部が開講する「IT企業リーダーによるリレー講義」が行われた。

 第1回目の日本オラクル株式会社執行役員の前田浩氏に引き続き、今回第2回目ではKDDI執行役員、技術開発本部長である村上仁己氏が『IT技術の進展と経済へのインパクト−携帯電話の可能性−』と題し、幅広いIT産業の中で売り上げを伸ばしている携帯産業の実態や展望を語った。

 講義内容は、専門的な技術問題から携帯産業の裏側にまで及び、時折笑いも出るような雰囲気で講義が進められ受講生の多くも興味深く聞いていた。村上氏は「今日、日本は、質・量の両面で世界最大のブロードバンド先進国になり、将来的には通信(ネット)と放送(テレビ)の融合が実現するだろう。そして、そのソフトやハードの開発に携わる人が必ずこの中から生まれる。」と述べるとともに、「IT産業は変化がめまぐるしい。変化する事を前提に学び、変化を力に変える事が出来る人材が求められる。」と話し、未来の携帯産業を担うであろう受講生に向けてアドバイスを送った。新たな学問領域に飛び込んだ新入生には力強い言葉であっただろう。