講座の様子
 

 
 
連続講座「国民国家と多文化社会」第15シリーズ第3回「漁業と日本人」開催
 
 2004年11月19日(金)、立命館大学衣笠キャンパス アカデメイア立命21で、立命館大学国際言語文化研究所による連続講座「漁業と日本人」が開催された。今回は連続講座「国民国家と多文化社会」第15シリーズ「日本人の海外進出とディアスポラ」の第3回目となる。

『ディアスポラ』とは「離散」の意で、特に国家事情や政治的、経済的、あるいは軍事的等の理由により「やむを得ず離散してしまった」というニュアンスを持つ。戦後、私たちは海外への移住者を外国人とみなし、日本社会の姿とは無関係の存在としてきた。日本人の海外進出をすべて「ディアスポラ」の名でくくることは無謀だが、日本人が海外に生活の場を求めた明治から昭和にかけての時期を、もう一度彼らの視点から見直すことを、第15シリーズの目的とする。

今回のシンポジウムでは、河原典史氏(立命館大学文学部地理学教室)らにより、カナダへ渡った日本人漁民がカナダ漁業史や造船業に与えた影響の分析などの報告が行われた。

この連続講座は全5回。次回のテーマは「ハワイ/新しい感性の出現」で、11月26日(金)に末川記念会館ホールで開かれる。

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