パネルディスカッションの様子
 

各大学のパネル展示
 
 
東京で「関西4大学学長フォーラム」開催
 
 2004年11月13日(土)、東京のよみうりホールで、「関西4大学学長フォーラム 今、私立大学にできること〜関西からの提言〜」が開催された(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学主催、読売新聞社共催)。
 同フォーラムは、「関西の勃興が日本の元気につながる」を合言葉に、関西を代表する4大学の学長が一堂に会し、そのために何ができるかを議論するために実施されたもので、東京で4大学学長によるこうしたフォーラムが開かれるのは初めてとなる。会場には約800人の聴衆がつめかけ、関西の魅力や各大学の特色、人材養成のあり方をめぐる議論に熱心に耳を傾ける姿が見られた。

 基調講演の中で、映画監督の大森一樹氏は、京都で過ごした学生時代を振り返りながら、「独特の文化を持つ関西で若い時代を過ごすことは大変意義がある。大学はぜひ関西へ」と語り、関西の魅力をアピールした。また、評論家の大宅映子氏は、官が管理してきた社会の矛盾を鋭く指摘しながら、「日本を元気にするのはそれぞれの個人。一人一人が違うことをする、違う方向に進める自由な社会にすることが大切である」と述べ、多様な個性を育む私立大学への期待を語った。

 基調講演の後、両氏を交え4大学学長によるパネルディスカッションが行われた。4大学の学長は、それぞれ関西らしいユニークな個性を発揮、ユーモアを交えた討議に会場からは時折大きな拍手と笑いが起こるなど、大いに盛り上がった。
 討議の中で長田豊臣総長は、「これからは私立大学の時代。私立大学の持つ学生の多様性が、マニュアルが通用しないこれからの時代に必要な創造性を育む」と語った。