石川県知事の谷本正憲氏
講義の様子
全国知事リレー講義 第6回「『交流』による石川県の活性化」
2004年11月9日(火)、立命館大学 衣笠キャンパスにて法学部法政特殊講義「第2期全国知事リレー講義」の第6回が行われ、石川県知事の谷本正憲氏が講義を行った。
冒頭で知事は石川県について「日本海側の県で唯一、人口が増加している県ではあるが、きっと平成17年度国勢調査では減少に転じてしまうだろう」と話し、これから目指す石川県構想である「個性・交流・安心」のふるさとづくりについて講義した。
まず知事は石川県の個性については「加賀百万石と言われる蓄積された文化や、豊かな自然がある」と語った。次に、交流については昨年開港した能登空港を中心に話を進め、予想を上回る利用率を記録したことや空港に行政の出先機関を作り、地方の拠点としたこと、また既存の小松空港ではチャーター便や国際便の誘致による環日本海諸国との交流や繊維業ではるかヨーロッパの都市と提携するなど、国際交流の拠点としての空港についても説明し、2つの空港を中心に個性を生かした交流を進めていることをアピールした。さらに、知事は三位一体改革についても触れ、「11月中にはひとつの結論が出る。ぜひ、報道を見てその行き先を見守ってほしい」と話した。
講義を受講した山口真実さん、児玉京子さん(ともに法学部1回生)は「今回の講義を聞いて、印象に残ったのは1県2空港という計画です。豊かな自然に恵まれつつも過疎化が進む能登半島にとって、この空港は公共事業費の無駄遣いであるという行政機関の指摘もあったそうですが、将来性を見据えて計画を見事に実行した知事に私たちは深く感銘を受けました」と感想を述べた。
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