荒川修作氏
 
      
 
 
文学部人文学科開設記念連続講演会 荒川修作氏(建築家)「生命・環境から人間と建築を考える」
 
 2004年10月29日(金)、立命館大学衣笠キャンパス創思館カンファレンス・ルームにおいて、文学部人文学科開設記念連続講演会を開催した。今回は、世界的な建築家として知られる荒川修作氏を招き、「生命・環境から人間と建築を考える」と題して、講演が行なわれた。

 荒川氏は自作の建築物のスライドを交えながら、有機体としての身体と環境の関係を、科学・哲学・芸術を総合する建築の領域から構築し直し、西洋の科学と哲学の還元主義から逃れ、死という運命を反転させるための可能性の探求となるような建築の構想を語った。オリジナルを持たず、反復と類似の運動によって、個人の所有できない有機的身体のモデルから新たな共同体と倫理を作らねばならない、と21世紀の総合芸術としての建築を語る荒川氏に、120名の聴衆は深い感銘を受けた。

 次回の講演会は、11月26日(金)に北京日本学研究センター前所長の厳安生氏を招き行なわれる。詳細はこちら