重慶市教育委員会副主任 陳流汀氏と川本八郎理事長
 
      
協定調印の様子
 
 
中国重慶市教育委員会と包括的協力協定を締結
 
 2004年11月1日(月)、学校法人立命館は中国重慶市教育委員会との間に協力協定を締結した。この協定は、重慶市教育委員会所属の教育研究機関と学校法人立命館が設置している大学・学校・研究所との関係を緊密にし、教育・研究その他の諸活動の分野において教学的及び文化的交流を深めるため、高等教育の国際化に向けて互いに合意したものである。政府開発援助(ODA)による中国内陸部人材育成事業の一環として、学校法人立命館が円借款を実施する国際協力銀行と協定を結んでプログラムの開発と準備を進め、8月30日より実施されている大学管理運営幹部特別研修の取り組みを通じて培われた信頼関係を基礎に締結された。
 重慶市からは、同研修修了式参加と同協定調印のために重慶市人民政府副秘書長 艾揚氏、重慶市教育委員会副主任 陳流汀氏をはじめ5名が来学。

 学校法人立命館川本八郎理事長は、協定締結にあたり、「多様な文化が共生し、地球規模での真の自由と平和、ヒューマニズムが貫徹される社会の実現を、これら国際協力事業を通じて行っていきたい。今回の協定はその基礎をなす重要な意義を持つものである」と述べた。艾揚副秘書長は「54の高等教育機関を有する重慶市は長年国際交流を進めてきたが、立命館との協定締結により国際化の新たな段階に一歩を踏み出した。教育研究のみならず、重慶市の文化や経済も大きく発展する重要な機会となるものと確信している」と期待を表した。

 協定は、すでに実施されている教員向けの大学管理運営研修の受託をはじめ、共同学位プログラムの開発、交換留学、教員の交流、その他学術交流や共同研究など包括的な内容で、2005年度以降、具体的な交流事業を行う予定となっている。