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シンポジウムの様子
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立命館大学産業社会学部創設40周年記念学術企画 連続シンポジウム第4回「情報化の中での文化的アイデンティティの揺らぎ」開催 |
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2004年11月5日(金)、立命館大学衣笠キャンパス 以学館2号ホールに、産業社会学部創設40周年記念学術企画 第4回シンポジウム「情報化の中での文化的アイデンティティの揺らぎ」が開催された。
佐藤春吉 産業社会学部長によるあいさつのあと、景井充 産業社会学部助教授による基調報告が行われた。その後、正村俊之氏(東北大学大学院文学研究科教授)が「日本社会のアイデンティティ問題−再建か解放か」、土井隆義氏(筑波大学人文社会科学研究科助教授)が「アノミー化する「個性」と親密圏の変容−若者の「生きづらさ」をめぐって」をそれぞれ講演した。
正村氏は、グローバル化を背景とする情報社会化の進展の中で生じているさまざまな文化的アイデンティティの揺らぎと、それに対応して私達たちは21世紀においてどのような社会・文化的アイデンティティを展望し得るのかについて報告。
土井氏は、1969年と1999年にそれぞれ若くして自ら命を絶った二少女の日記を例に挙げながら、現代日本における少年犯罪の特質などを社会病理学の視角から分析してこられた知見を踏まえ、産業主義的近代化を推し進めてきた日本社会の基層において現在進行しつつある精神的・文化的崩壊状況について語った。この中で、30年間に青春期の課題は「自己をいかに成長させていくのか」から「生来的な自己をいかに変えず、自分らしさを保持できるか」に変わってきているとし、現代の若者は変化をおそれていると指摘した。
講演後、出口剛 産業社会学部助教授が討論者となり、意見交換が行われた。また会場から質問票回収という形で意見が多数集められ、各氏がそれぞれに答えた。3時間以上に及ぶ講演にも、聴講者は興味深く聞き入っていた。
本企画の最終回、「21世紀社会をデザインする−新たな社会パラダイムを求めて−」は11月26日に開催される。
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