片岡信之氏
 

講演の様子
 
 
立命館大学社会システム研究所学術公開講演会 片岡信之氏「グローバル化時代の企業と大学」
 
 2004年11月24日(水)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)プリズムホールで、社会システム研究所 学術公開講演会が行われた。この講演会は本学社会システム研究所が主催となって毎年一回開催されている。
今回は、日本経営学会前理事長で桃山学院大学教授の片岡信之氏を講師に迎え「グローバル化時代の企業と大学」をテーマに講演。グローバル化が進んだ背景や、その企業活動への影響、それに関連した経営学や教育の変化と学生個人の生き方について語った。

 片岡氏は「グローバル化により、企業が日本国内のスタンダードによる日本人顧客のみを相手にする時代は終わった。企業はシステムを変化させ、グローバルスタンダードに対応するようになった。しかし、ベータとVHSの例のように、マーケットのシェアを押さえることで、スタンダードを勝ち取ることもできる。日本主導のスタンダードが生まれれば、国の支えになるだろう」と述べた。また、国を挙げての取り組みである「国際競争のための、創造性を持った人材育成」についても触れ、現代の学生個人の生き方について、@海外ニュース、留学、留学生との交流により国際感覚を磨くこと、A語学力や情報を見極める力など、ツールを磨くこと、B自信の持てる専門領域をもつこと、Cキャリアビジョンを持ちキャリアプランを立てること、D自己の生活についての危機管理能力を磨くこと、Eこれから入らざるを得ないであろう高度学習社会を展望し備えること、の6つのポイントを強調した。

 幅広い内容の講演に、ノートを取りながら聞く学生も多く見られた。会場には、経営学部生を中心とし、様々な学生が聴講していた。