立松和平氏
 

会場の様子
 
 
連続講演会「現代社会と宗教」開催第4回「日本人の旅」作家立松和平氏講演
 
 2004年11月19日(金)、立命館大学衣笠キャンパス以学館一号ホールにて、連続講演会「現代社会と宗教」(文学部主催・読売新聞後援)の4回目として作家の立松和平氏が「日本人の旅」をテーマに講演を行った。

 立松氏は1947年生まれ、早稲田大学政経学部在学中に早稲田新人文学賞を受賞。大学卒業後、宇都宮市役所に勤務し、1979年からは文筆業に専念している。近年は歴史的な建造物に必要な木材を育てる「古事の森」を提唱するなど環境保護活動に積極的に取り組んでいる。

 講演の中で、立松氏は松尾芭蕉が書いた「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人也」という『奥の細道』の前文を紹介し、「旅といえば、どうしても空間移動を考えるけど、私たちは時間の中も移動している。時間を旅しているんです。ただじっとしていても刻一刻と時間の中を旅している。人生が旅なのです」と語った。

 会場に集まった200人の聴衆は、ゆっくりと立松氏の話しの中に引き込まれていった。

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