園部教授から長田総長に日記と詩集が贈呈
加古祐二郎氏の日記
「加古祐二郎日記受贈式」開催
1月29日(土)、立命館大学衣笠キャンパスにおいて、加古祐二郎氏の1925年から36年までの日記と詩集の受贈式が行われた。
加古祐二郎氏(1905〜37)は、1933年の「滝川事件」で京都帝国大学を辞職し、その後、立命館大学法経学部教授として31歳で夭折するまでの間、立命館大学で教鞭を執った。
日記には、当時の社会情勢が色濃く反映されており、「瀧川教授休職処分の公式の電報到着」や「わが法学部の節操を誇りとする」の記述から滝川事件の様子や当時の研究者の素顔を見ることができる。
寄贈された園部逸夫立命館大学客員教授は、加古氏の親類として日記を保管してきた立場から「加古と関係の深い立命館大学に保存されることで貴重な日記の散逸を防ぐことができる。日記が研究者をはじめとして多くの人にふれることが、親族の希望である」と語った。また、川本八郎立命館理事長は謝辞のなかで「現物は貴重な資料として保存する一方、写本などを作成し多くの人がふれられるようにしたい。最も大切なことは、法学部をはじめとした学生諸君が、加古先生の理論の鋭さや法理論について関心を持って学ぼうとする姿勢をもつことである」と述べた。
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