授与式の様子
 

川村副総長から杉本教授へ表彰状が授与された
 
 
2004年度「渡辺三彦発明賞」授与式開催
 
 2005年2月1日(火)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)エポック立命21にて、2004年度「渡辺三彦発明賞」授与式が開催された。この賞は、渡辺国際特許事務所の渡辺三彦所長の支援をいただいて、理工学部と情報理工学部における優秀な発明を奨励する目的で2000年度につくられた。

 初めに、川村貞夫立命館副総長が挨拶し、次いで表彰が行われた。優れた発明に贈られる「渡辺三彦賞」は、杉本末雄教授(立命館大学理工学部電気電子工学科)が受賞し、それに続く「優秀賞」は、篠田博之教授(立命館大学情報理工学部知能情報学科)が受賞した。
 
 杉本氏の発明は「単独測位装置および単独測位方法」と呼ばれるもので、自動車などのナビゲーションシステムにおいて、従来に増して精度の高い測位を実現した。高速演算処理が可能で、大学発技術の産業界への応用展開に有用であることから、今回「渡辺三彦賞」に選ばれた。

 篠田氏の発明は「彩度低下防止用照明システムおよび彩度低下防止用照明方法」と呼ばれ、スポット照明、サラウンド照明および可変色ウォールを組み合わせて照明強度や配光を調節し、高齢者の色彩の彩度低下を防止するものである。今後、デパートなどの衣料品市場の照明として展開が期待されることから、「優秀賞」受賞の運びとなった。 

 授賞式の終わりには、渡辺国際特許事務所の渡辺三彦所長から期待の言葉が述べられ、立命館大学理工学部、高倉秀行学部長の謝辞をもって幕が閉じた。