講義を行う二井関成知事
 

学生との歓談の様子
 
 
全国知事リレー講義第2回「住み良さ日本一の山口県」
 
 4月19日(火)、法学部法政特殊講義「全国知事リレー講義」の第2回が衣笠キャンパスにて行われ、山口県の二井関成知事が講義を行った。

 冒頭、知事は「山口県は『西の京』と言われるほど、京都を手本に作られた町」と、山口県が京都とゆかりがあると述べ、壇ノ浦や明治維新など歴史的にも様々な出来事の舞台となった場所であることを紹介した。また、「現代は、価値観の多様化や人口減少など社会システムの変革を迫られている転換期である」と述べ、中央集権から地方分権へ変化しようとしているのもその動きの一つであると語った。中央集権の依存型から地方分権の自立型に変化させていくためには、自分たちで助け合う『自助』、地域やグループで助け合う『共助』、広域自治体で助け合う『公助』による仕組みが不可欠であるとし、山口県についても地方分権の確立を目指していくと意気込みを述べた。

 また、「今後は、山口県のオリジナリティを生かし、持っている資源を活用していくことが大事」と述べた上で、「例えば、山口県は、サザエ一つでも日本海側と瀬戸内海側で種類が違う。水産・観光・教育・環境などでバランスのとれた県である」と県の特色を紹介し、「産学公の連携によるゴミの資源化」や「水素や森林のエネルギーの活用」など「循環」をキーワードに今後も取り組みを行っていくと述べた。

 最後に知事は、「映画のロケ地になるなど、観光資源も多く、来年は、国民文化祭も予定されている。ぜひ、山口に来てほしい」と呼びかけ、講義は終了した。

 授業を聞いた法学研究科1回生の佐藤伸彦さんは「学生耕作隊など、地域的特色を生かし、まさに、『自助』・『県民力』に重点を置いた政策をとられていると感じた」と感想を述べた。