会場の様子
 

各パネラーによる報告
 
 
2005年度 第1回「教育実践フォーラム」開催
 
 5月31日(火)、衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパスにて、2005年度 第1回目の教育実践フォーラムが開催された。本フォーラムは「ユニバーサル段階を迎える大学における教育力強化の課題を考える」を年間テーマとし、小集団教育や講義における学生と教員のコミュニケーションの図り方に関する悩みや解決法などを論じる機会として位置づけられている。第1回目は「学生と教員の円滑なコミュニケーション形成に向けて」と題し、新任教員のフォローアップ研修と兼ねて実施され、教職員、院生、学生ら約60人が参加した。

 はじめに永田俊代 学生サポートルームカウンセラーより最近の学生実態や気質、相談事例などの紹介があり、その後、本学教員と学生、計5名から事例報告が行われた。報告の中で鈴木耕太郎さん(文学部オリター団長)が「学生からの働きかけに先生が応えてくれることで、互いの距離が縮まる」と述べたのをはじめ、小集団教育における教員と学生との距離のとり方に関するさまざまな課題・解決法が教員と学生それぞれの立場から提起された。

 各パネラーの報告後には、参加した学生や教員による活発なパネルディスカッションが行われた。最後に、司会の大平祐一法学部教授(大学教育開発・支援センター副センター長)は、「小集団教育におけるコミュニケーションは、教員とクラス全体・教員と各個人・学生同士という3つのコミュニケーションに大別できる」と述べた上で、「教員とクラス全体のコミュニケーションにおいては、教員が教育目標や方法について丁寧な説明を行う必要があり、教員と各個人のコミュニケーションにおいては学生が個々に抱える問題を踏まえた対応をすることが大切である。また、学生同士のコミュニケーションは意思疎通を深めクラスの雰囲気を盛り上げるのに有効な働きをする」とそれぞれのコミュニケーションの重要性について語られ、フォーラムは終了した。