会場の様子
 

作品を見入る来場者
 
 
立命館大学国際平和ミュージアム 2005年度春季特別展
「漫画原画展〜中国からの引き上げ少年の記憶〜」
 
 5月27日(金)から6月23日(木)にかけて、立命館大学国際平和ミュージアム中野記念ホールにて2005年度春季特別展「漫画原画展〜中国からの引き上げ少年の記憶〜」が開催されている。当館は、今年4月にリニューアルオープンし、各展示場や閲覧室などが新たに開設された。

 「漫画原画展」では、中国から「引き揚げ者」として帰国した、赤塚不二夫氏、ちばてつや氏、北見けんいち氏ら著名な漫画家の当時の体験画が展示されている。敗戦から60年目をむかえ、戦中戦後の動乱を体験した人々の数が少なくなってきている現在、これらの引き揚げ体験画から戦争の恐怖や虚しさ、またその苦しい暮らしの中にも家族が支えあって一生懸命に生きていく人々の強さを感じられ、戦争を体験していない世代にもわかりやすく当時の状況を伝えている。

 初日から多くの一般の方、学識者、学生が訪れ、作品を見入っていた。政策科学部1回生の奥村千沙都さんは「1枚の絵から、当時の人々の辛い生活や日本での新たな生活への期待がよく伝わってくる。この展示会は、平和について考えるいい機会になった」と、感想を述べた。

春季特別展の詳細は、こちら