シンポジウムの様子
明石康氏による基調講演
APU開学5周年記念
アジア国際英語教育シンポジウム開催
11月26日(土)・27日(日)、立命館アジア太平洋大学(APU)において、開学5周年記念事業の一環として、アジア国際英語教育シンポジウムが開催された。シンポジウムは、英語教育の面で成果を収めていると言われるアジア各国の先進的な英語教育の実態に焦点を当て、それらの経験から今後の「アジア太平洋時代」における英語教育はいかにあるべきかを探るとともに、日々の教育実践に役立つ情報を交換し合うことを狙いとしたものである。
モンテ・カセムAPU学長は開会の挨拶の中で、自らの英語と日本語習得の苦労話に触れ、参加者にとって、身近で親しみのあるオープニングとなった。記念講演は、立命館大学客員教授で元国連事務次長の明石康氏を迎え、「危機的状況にある日本の英語教育」をテーマに行われた。明石氏は、近い将来、日本の小学校においても英語が必須とされる可能性が取りざたされている昨今の情勢について述べ、英語教育関係者のみならず、多くの参加者が興味深く講演に耳を傾けた。
また2日目には、各国の教育機関の代表が、APUの学生と近隣の高校生を生徒役にして模擬授業が行われた。アジア各国における先進的な英語教育事例に学ばなければ日本が立ち遅れるとの危機感にも似た英語教育界の意識を背景に、教室に入りきれない参加者のために、別室でテレビ中継する活況で、活発な議論が交わされた。
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