先端総合学術研究科の赤間亮教授
会場の様子
アート・リサーチセンター秋期連続講演会
第4回「世界に広がる浮世絵」
12月14日(水)、衣笠キャンパスにおいて、アート・リサーチセンター主催の第4回秋期連続講演会が開催された。本講演会は21世紀COEプログラム「京都アート・エンタテインメント創成研究」の公開講座シリーズで、4回目にあたる今回は、先端総合学術研究科の赤間亮教授による「世界に広がる浮世絵」をテーマに講演が行われた。
講演の中で赤間教授は、スクリーンを使用して浮世絵の説明を行い、時代による表現の変化や、江戸と上方の画風の違いなどを紹介した。そして、もともと商業目的で作られた浮世絵が、西洋で美術品としての価値を見出されたことにより、早くから浮世絵の研究がなされていたことを説明した。
また、赤間教授は、「西洋の美術館には、現在までに多くの浮世絵作品が収められており、それによって西洋でも浮世絵の研究が進んでいる。日本では資料による研究が中心に行われてきた」と述べ、近年のインターネットの普及により、西洋と日本で資料や研究成果の共有が進み、浮世絵の更なる広がりが期待できると語った。
会場に訪れた聴講者は、熱心に赤間教授の講演に耳を傾けていた。
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