映画監督の黒木和雄氏(左)と安斎育郎
立命館大学国際平和ミュージアム館長(右)による対談
映画「父と暮らせば」上映会 黒木和雄監督・安斎育郎国際平和ミュージアム館長対談 開催
12月12日(月)、衣笠キャンパスにおいて、立命館大学国際平和ミュージアム主催、京都シネマ協力のもと、映画「父と暮らせば」上映会が行われ、監督の黒木和雄氏と安斎育郎立命館大学国際平和ミュージアム館長が対談を行った。
対談では、戦争体験や、黒木氏が映画に携わるようになったエピソード、出演俳優についての話や、平和への願いなど多岐に渡る話がユーモアを交えて繰り広げられた。“生き残って申し訳ない”という映画のテーマについて黒木監督は、空襲で学友を目の前で失った体験を踏まえ「自分よりも助かるべきだった人がいたのに、自分が生きていることを申し訳なく思う。この後ろめたさが、反戦へと自分を導いていくのだと思う」と語り、安斎館長は、これは尼崎の電車脱線事故にもみられる普遍的な感情と付け加えた。
憲法改正の動きについては、黒木監督は「非常に危機感を感じる。日常生活の中で反戦を貫き、自由や平和を守っていくことが大事。自分としては映画を通して平和をきっちりと伝えていきたい」と語り、安斎館長は「平和学の授業で日ごろから学生に言っているが、自分に何ができるかを主体的に考えて、一歩踏み出すことが重要」と訴えかけた。訪れた幅広い層の聴講者は、熱心に耳を傾けていた。
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