邱国洪 中華人民共和国駐大阪総領事
教室の様子
2005年度連続講義「国際社会の中の日本と関西〜関西駐在外交官の視点」
第9回目「友好協力は唯一の選択肢」
12月2日(金)、衣笠キャンパスにおいて、国際関係学部連続講義「国際社会の中の日本と関西〜関西駐在外交官の視点〜」の第9回が行われ、邱国洪 中華人民共和国駐大阪総領事(大使級)が「友好協力は唯一の選択肢」をテーマに講義した。
総領事は、現在の日中間の政治的問題と、経済・貿易・民間交流等政治以外の諸問題、今後の日中関係の見通しなどについて語った。
学生から中国の環境問題対策、インターネット普及と情報統制、市場経済の実態、少数民族政策、軍事費拡大、ODAなど多くの質問が出され、総領事の学生との対話を重視したいとの意向から、質疑応答の時間を多く取り、どの質問にも丁寧に回答し、活発な意見交換がなされた。講義・質疑応答を通して、総領事は、現在の日中の間にある諸問題についての中国側の考えを明確に述べた。
講義後、総領事は、学生へのメッセージとして、「学生のみなさんが非常に率直に意見を述べていたのが良かった。日本では、中国に関する正しい情報が限られているため、古い中国のイメージをもっている人が多いように感じた。今日のように、学生たちと、率直に話すことができる機会をもつことが重要であり、たいへん意義深いことであると思う」と語った。
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