在大阪スイス総領事館のMaurice Hartenbach総領事
 

会場の様子
 
 
2005年度連続講義「国際社会の中の日本と関西〜関西駐在外交官の視点」
第8回目「スイス式『政治体制』〜なにがそうさせるのか〜」
 
 11月25日(金)、衣笠キャンパスにおいて、国際関係学部連続講義「国際社会の中の日本と関西〜関西駐在外交官の視点」の第8回が行われ、在大阪スイス総領事館のモーリス・ハルテンバッハ(Maurice Hartenbach)総領事が、「スイス式『政治体制』〜なにがそうさせるのか〜」をテーマに講義した。

 総領事は、フランス、ドイツ、イタリアなどに囲まれた「小さな国」スイスの建国までの歴史と、現在の政治体制、連邦政府と地方自治、国連加盟の背景、EU加盟への国民の考え方などについて講義を行った。スイス国民の政治に対する考え方、小さな政府による幅広い自治、多言語、多文化社会など、「小さいが偉大な国」("small but great”)であるスイスの過去・現在・未来について、示唆に富む、格調高い講義が展開された。

 聴講した学生から「国民の政治参加推進の秘訣」、「スイスのEU加盟」などに関する質問が寄せられた。また「スイスの合理的な政治体制に驚いた」、「同じ民主主義でも、日本とやりかたが全く異なることに興味を持った」、「スイスの地方自治制度は、日本の三位一体改革を考える上でも参考になる」、などの感想が寄せられた。

 総領事は、講義後のインタビューで、「出席学生が多いことと、学生の熱心さに驚いた。このような素晴らしい施設と環境の中で学べることは、大変幸せであり、学生が羨ましい」と語った。