前・日本ロレアル副社長の杉山慎策氏(左)と
ソニー中村研究所取締役の濱田初美氏(中央)
会場の様子
シンポジウム「グローバル時代のマーケティング戦略」開催
11月25日(金)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)において、立命館大学経営学部国際経営学科・経済学部国際経済学科ならびに専門職大学院 経営管理研究科開設記念特別シンポジウムが開催された。このシンポジウムは「グローバル時代のマーケティング戦略」をテーマに、ソニー中村研究所取締役 濱田初美氏と前・日本ロレアル副社長で、東京海洋大学客員教授 杉山慎策氏が講演を行った。
まずは、濱田氏が「ソニーブランド構築の起源や歴史において、プロダクトデザインにもオリジナリティーと先進性を盛り込み、美しくない商品に“SONY”をつけてはいけない」とソニーのブランド戦略について述べ、「ブランドは経営そのものであり、ブランドマネジメントが重要である」と語った。
次に、杉山氏はグローバル化の進展やコーポレートブランドとプロダクトブランドの違いを説明した。また、ロレアルの経営理念や歴史、売上構成、行動規範をふまえたうえで、今後のマーケティングについて「プロダクトブランドをゼロから創りあげる時代は終わった。これからは既存ブランドの買収やマネジメントに力を入れる必要がある」と述べた。
また講演後には、ディスカッションが行われた。司会の斉藤雅通経営学部教授や聴講していた学生からも多くの質問があり、活発に意見が飛び交った。
会場には約120名の幅広い年齢層の聴講者が集まり、メモを取りながら真剣に講演に耳を傾けていた。参加した文学部の学生は「経営を含め、ブランドマネジメントの重要さを知ることができた」と語った。
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