シンポジウムの様子
 

アタリ社創業者・元会長のノラン・ブッシュネル氏
 
 
国際シンポジウム「インタラクティブ・エンタテインメントの歴史と展望」開催
 
 12月2日(金)、衣笠キャンパスにおいて、国際シンポジウム「インタラクティブ・エンタテインメントの歴史と展望」が開催された。はじめに、立命館大学チェアプロフェッサー・札幌市立大学設置準備室教学研究担当部長の武巴光祐氏より基調講演があり、ゲーム制作のクリエイター育成に大学がどのように関わっていくかということについて、「学生たちにアイデアエイジェンシーのカリュキラムや考える環境を大学が提供することが重要だ」と述べた。

 その後、第1部シンポジウム「ゲームデザイン・テクノロジーの源流」が行われ、アタリ社創業者・元会長のノラン・ブッシュネル氏、NHK衛星放送局製作部チーフ・プロデューサーの大墻敦氏、株式会社ナムコ インキュベーションセンターコンダクターの岩谷徹氏、任天堂株式会社アドバイザー、先端総合学術研究科教授の上村雅之氏らが講演した。大墻敦氏は「ゲームは技術に溺れず、ストーリー性が高く、ユーザーがおもしろいと感じるものでなければならない」と述べた。また「好奇心と熱意が次の新しいエネルギーを創り出す」と若きクリエイター達に期待を寄せた。岩谷氏はナムコのメインキャラクター、パックマンが今年で25周年を迎えたことを踏まえて、制作秘話を語った。そして、「『楽しさ第一主義』がゲームに必要な事である」、と持論を展開した。

 この日訪れた聴衆は、往年の名クリエイターや経営者の経験談や理論に熱心に耳を傾けていた。