中谷友樹文学部助教授による講演が行われた
 

 
 
アート・リサーチセンター秋期連続講演会
「GISと京都の街並みのデジタルアーカイブ」
 
 12月9日(金)、衣笠キャンパスにてアート・リサーチセンター主催2005年度第3回秋期連続講演会を開催した。本講演会は21世紀COEプログラム「京都アート・エンタテインメント創成研究」の公開講座シリーズで、今回は中谷友樹文学部助教授が「GISと京都の街並みのデジタルアーカイブ」をテーマに講演を行った。

 講演では、100年に及ぶ京都の歴史と伝統を研究する「京都学」に最先端技術を取り入れることで、知の枠組みを再構築する試みが進められていることを説明した。そして、GISと呼ばれる三次元のデジタルマップを扱う情報システムを利用して、京都に数多く残る多様な文化遺産のデジタル化による保存(デジタル・アーカイヴィング)が進んでいることが紹介された。

 また中谷助教授は、文化遺産として登録されていないが「京都らしさ」を持ったものにも、文化遺産として後世に残していく価値があるとして、デジタル・アーカイヴィング化を進めていることも述べた。その例として、現在の京都の景観、さらには過去の景観をGISの中で再現し、京都の街並みの移り変わりを紹介した。
 会場に集まった聴講者は、熱心に中谷助教授の講義に耳を傾けていた。

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