教育実践フォーラムの様子
岡山大学教育開発センターの橋本勝教授
2005年度 第4回 教育実践フォーラム開催
11月30日(水)、衣笠キャンパスとびわこ・くさつキャンパス(BKC)をテレビ会議システムで結び、2005年度 第4回目の教育実践フォーラムが開催された。「学生参画型の教育改善法」をテーマに、学生の主体的参画による教育改善を進めている岡山大学の事例を参考に、立命館が今後推進していくべき学生参画型の教育改善について議論を行った。
まず、大学教育開発・支援センターの淺野昭人課長より、立命館大学における学生スタッフによる学生への学習支援制度の概要について説明があり、続いて、法学部の佐藤副学部長から、法学部が取り組む学生参画の仕組みづくりについての報告が行われ、「学生参画とは、学生を“活用”するのではなく、学生の主体性がなくてはならない」と述べた。次に、レインボースタッフの川口孝太郎さん(文学部2回生)から、授業に関わる学生の意見交換を活発にさせるため、Web-CTの掲示板の活用を促進する活動について報告があり、「大学側が学生を巻き込んで教育改善をしようと取組んでいることを、ほとんどの学生は知らない。興味を持っている学生は多くいるはずなので、その学生を巻き込んでいくためにもっと広報に工夫をこらして欲しい」との要望も出された。
学内の事例報告の後、岡山大学教育開発センターの橋本勝教授から、「新機軸『学生参画』による教育改善システム」として特色GPに採択された取組について報告が行われ、「学生参画とは、自主性を活かしながら、同時に公的性を付与させることが重要である。学生のすることが大学政策に関わっているということを学生自身に認識させることにより、やりがいや達成感、成長の自覚、連帯感などが育成される。多くの講義に出席している学生は、教員より広い視野を持っているため、一緒に学びを作っていくというスタンスが、良い学びを作り上げることにつながる」と語った。
最後に、司会の大学教育開発・支援センター木野茂教授より、「学生の主体的な参画は、教員をバックアップしてくれる最大の力である。また、学生自身の力も養われる。今回明らかになったセンターの課題は、学生への広報をどのようにしていくか、立命館にふさわしい学生参画型の教育改善をどこから考えるかである。これまでの立命館の伝統をこれからの学生参画型の授業改善にうまく生かしていくことが大切である」とのまとめがあり、フォーラムは終了した。
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