真言宗善通寺派総長・執行長の樫原禅澄氏
教室の様子
2005年度連続リレー講義「現代社会と宗教」
後期第10回宗教リレー講義「現代の遍路行 救い」
11月28日(月)、衣笠キャンパスにおいて、連続リレー講義「現代社会と宗教」の後期第10回授業が行われた。真言宗善通寺派総長、執行長の樫原禅澄氏を講師に迎え、「現代の遍路行 救い」をテーマに、遍路の宗派を超えて人々をひきつける魅力について語った。
遍路の体験者はその過程で様々な「奇跡」とでもいうべき出来事に会う。樫原氏は遍路における様々な体験について、「合理主義の現代人の目から見たら一笑に付されるようなことも、遍路という空間の中なら平然と起こりえる」と述べ、遍路の神秘性について語った。その一方で、遍路に託された願いが100パーセント叶うわけではないという現実を見つめ、その上での信仰を保つことの重要性についても強調した。
会場では多くの聴講者が集まり、樫原氏の講義に熱心に耳を傾けていた。
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