長尾氏の基調講演の様子
熱心に説明する白川氏
立命館大学図書館開設100周年
記念シンポジウム「これからの図書館」開催
11月25日(金)衣笠キャンパス創思館カンファレンスルームにて、立命館大学図書館100周年を記念したシンポジウムが開催された。
シンポジウムの前半は、「これからの図書館」と題して、独立行政法人情報通信研究機構理事長で日本図書館協会会長(前京都大学総長)の長尾真氏にご講演いただき、現在の図書館における問題として図書館予算が減少している点や資料の形態が多種多様になっている点などを挙げられたうえで、今後の図書館の方向性として、「教育における図書館利用の促進」「電子図書館のこれから」「資料の体系的収集の必要性」について、いくつかの提案があった。
後半は、立命館大学図書館長の水口憲人氏(法学部教授)をコーディネーターに、長尾氏、伊藤義人氏(名古屋大学附属図書館長)、長野由紀氏(国際基督教大学図書館長)、松田哲夫氏(筑摩書房専務取締役)をパネリストに迎え、「大学図書館の未来、本の未来」について、パネルディスカッションが行われた。パネルディスカッションでは「IT化の進展の中で大学図書館は、これからどのように変化し、どう対応していくのか」「学生・研究者にとって、必要性の高い図書館サービスは何か。それをどのように提供していくのか」「多様化する学術情報と資料のデジタル化に大学図書館はどのように対応していくのか。また資料費の高騰にどのように対処するのか」等々について活発な議論が展開された。
当日は学内外合わせて140人の来場者があり、「今後は紙媒体の本は無くなるのか」「司書(ライブラリアン)に期待すること」等の質問も寄せられた。また参加者からは「図書館予算が増加しない中で、図書館が如何にして教育活動・研究活動をサポートしていくのかについて、大変参考になった。」などの感想も寄せられた。
なお図書館100周年を記念した展示『白川静と立命館』展は、11月28日(月)より衣笠キャンパス以学館地下多目的ホールにて開催されている。初日の11月28日には、白川静氏が展示資料を1時間以上にわたって熱心にご覧になり、自身の研究にまつわるエピソードを語った。この記念展示は、12月9日(金)から12月17日(土)までびわこ・くさつキャンパス(BKC)エポックホールで開催する。
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