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桂島宣弘 教授

 私は、元々は理系人間でした。もちろん、日本史にも興味はあったのですが、日本史は人から教わるものではなく、一人で勉強できるものだと思い込んでいました。そんな考えが覆されたのは、大学卒業の年。ベトナム戦争が終結したり、ロッキード事件が起こったり、戦後社会の構造が大きく変容していく渦の中に飲み込まれそうになった時に、初めて「歴史」の持つ意味を考えました。一つの時代の流れを変えてしまうほどの出来事の意味、そして、それを他者がどう感じているのか。そもそも人によって「歴史」の受け止め方に違いはあるのか。あるとしたら、それは何を意図するのか。歴史を学ぶことの意義は、そこを明らかにすることにあると考えています。ゼミ生にもこのことをふまえて、学んで欲しいというのが基本的なスタンスです。

 私のゼミでは、主に安土・桃山時代から明治維新期までの日本近世史の政治・経済・社会・文化・思想の各分野にわたる諸問題を取り扱っています。各人の研究テーマを設定するのに、きまりや型などはなく、個人が興味を持ったテーマがそのまま研究対象になるので、織田信長や新撰組など、学生によって研究テーマが実に多種多様です。また、私のゼミは「合同ゼミ」が特徴的です。3回生と4回生が同じ場で議論し、各人がテーマに沿って調べてきたことを発表し、お互いに意見をぶつけ、各々の研究テーマを深めていく。早い段階から自分のやりたいテーマを突き詰めていけるので、その分、テーマに対する問題意識が高まり、なおかつ他のゼミ生とも共有できるのです。

 また、合宿が多いことも特徴です。最初の合宿は、毎年3月にBKCで行っています。そこで新3回生や4回生になる学生が集まり、互いに刺激を与え合います。私のゼミはスタートが4月からではありません。運営や、司会進行もすべて学生にやってもらっています。自分たちで作りあげるからこそ、熱が入り、ディベートも活発になってきます。そのような中で人間関係を築き上げていく事、それも大切な学問です。合宿や普段の授業を通して、自分から動く事の大切さを知り、本だけでは得られない、「生きた情報」を是非自分の足で掴んできてほしいです。

 大学院のゼミでは今年、私の長年の夢だった単位交換海外集中講義が実現しました。日本人学生と韓国人学生が共に授業を受け、議論を重ねる事で、国境を越えた視線から「日本史」を捉える事ができます。日本の文献だけでは見えない「日本史」が見えてくる実感。これこそ「日本史」を研究していく醍醐味だと感じます。数年後には学部のゼミでも是非実現させたいです。

 「歴史を学ぶなら立命館!」これは私が保証します。多様な年代別・ジャンル別のゼミを設定し、「日本史」を多角的に研究している大学は、日本の私大の中でも数少ないです。これからゼミを選択していく1、2回生の皆さん、迷う事があったらいつでも相談して下さい。そして今の時期にたくさん読書をし、いい友人を作って下さい。議論命!合宿命!の「桂島ゼミ」でお待ちしています。

 
 
 
 
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インタビュアー:福島悠子(文学部4回生)
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