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同じ研究科に所属している木村さんと鈴木さんが、技術部門で最優秀賞を受賞!!環境浄化で社会に貢献したいという二人の考えが、ベンチャーにどうつながったのか。事業化への第1歩のプレゼンを控えているという二人に、インタビューを行いました!!
木村彰成 さん
立命館大学大学院 理工学研究科1回生(写真上)
鈴木雅智 さん
立命館大学大学院 理工学研究科1回生(写真下)

コンテストプランの内容

国の重要文化財に指定されている金閣寺。金閣寺は、周囲の池、鏡湖池に映し出されて輝く姿が、最も美しいとされている。しかし、鏡湖池の水質は非常に悪く、水の汚れを示す値は琵琶湖の値よりも2倍近く上回っており、金閣寺の美しさを半減させている。現在行われている土木を使った池の浄化作業は、池の水を全て抜いてごみや枯葉などの堆積物を取り除き、新たに水を流しいれるというもの。この方法では、池は数週間後には元の汚れた状態に戻り、多額のコストがかかる上に、作業中には景観までもが損なわれてしまう。そこで、微生物製剤の投入と新型滞留曝気装置による水浄化システム、「アクアスフィア」を考案。アクアスフィアは微生物を用いて汚れを分解させ、太陽光発電により稼働可能の環境にやさしいシステムだ。金魚の水槽のポンプのような非常に小さいポンプを利用することで、継続性のある浄化を可能にし、景観を損なわずに、金閣寺を元ある美しい姿に戻すことができる画期的なシステムである。

コンテスト出場のきっかけはなんですか?

僕たちの研究室には4つのグループがあって、たまたま僕たちのグループにこのコンテストの話が舞い込んできました。二人で相談して、「何か出してみよう」ということになりました。僕たちの目的は研究している浄化システムを使って社会に貢献したいということ。コンテストを通じてそれを伝えたかったんです。僕たちの研究は、最終的に論文をまとめるのが一般的です。でも、それだけでは世に出て社会貢献することはできません。実際に事業化しなくては、実現できないんです。このコンテストは、僕たちの思いを伝えると同時にシステムの事業化をアピールできるいいチャンスだと思い、出場しました。

コンテストでの苦労や工夫はありましたか?

僕たちの考案した浄化システム「アクアスフィア」を事業としてどう膨らませ、プロジェクトにしていくかというプラン化が大変でした。しかし、世界的に有名な金閣寺に焦点を当て、「日本の重要文化財である金閣寺を、今の状態で放っておくのはもったいない」ということをアピールできたことは、プランを立てる上で大きかったと思います。また、事業化においても、金閣寺のネームバリューによる宣伝効果は抜群だと思います。

ベンチャーで重要な点はどこだと思いますか?

世のため人のためになることを第一に考えることだと思います。ベンチャーは、初めは金銭的にも、肉体的にもしんどいものです。信頼できる人にお金を貸して、信頼された人は頑張る。この信頼関係によって、ベンチャーは成り立っていると思います。世のため人のためになることを考えて動いていれば、自然に人もお金もついてくると思うんです。そのような意味では、ベンチャーの中心になる人は重要だと思います。信用に足る人間かどうかということを問われるからです。あとは、プランを買ってもらう人にどれだけ商品をアピールできるかですね。

今後の二人の予定を教えてください。

今のところ、僕たちは金閣寺の鏡湖池浄化までを視野に入れてプロジェクトを考えています。今日は金閣寺の池の清掃をしている企業にプレゼンを行う予定です。このプロジェクトを事業化する第1歩です。僕たちの弱点は、やはり資金面です。金閣寺の保全、清掃などに取り組んでいる企業や団体にアピールして資金を調達できれば、と思っています。まだ世に出ていない商品なので、技術的に不安がないかと言われれば、もちろんあります。でもそれは、実際に現場で使用されて少しずつ改善することでクリアーになると思います。

これからベンチャーを考えている人へメッセージをお願いします。

まずは、やってみないとわかりません。ベンチャーをするにあたって、プランを立ててもプラン通りにうまくいくとはかぎりません。いろいろ試して、崩れて、また試してを繰り返す。これで、大きくなっていくと思います。立命館大学には、BKCインキュベータもできたことだし、どんどん相談しに行って利用すればいいと思います。まずは、自らが動かないと何も始まりません。

 

取材・文学生広報スタッフ 義之絵里奈(法学部3回生)
難しいプランをとてもわかりやすく教えてくださった木村さんと鈴木さん。取材前から気になっていた「なぜ金閣寺なのか」という疑問も、「金閣寺は宣伝効果抜群だ」という答えが返ってきて納得してしまいました。金閣寺に焦点を当てたお二人のプランは、とても説得力のあるものでした。なんだか、難しいイメージを抱いていたベンチャーに対して、身近に感じることができたように思います。

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