■ 具体的な講座の内容を教えてください。
講座はBKCで行われます。まず「基礎コース」は、初めて弁理士試験の学習をする方が対象で、特許についての重要な条文の解釈を事細かに勉強します。正課の講義のような雰囲気で、講師の先生もわかりやすく教えてくれます。もう1つは「論文ゼミ」です。主に学習2年目以上、もしくは択一試験合格レベルの方を対象とした論文試験のための講座です。講義時間の半分が本番の試験を想定した答案作成練習で、残りの半分がその講評にあてられています。また、専門学校への通学コースも用意されていますので、他大学や社会人で弁理士を目指す方たちと切磋琢磨しながら、実力を伸ばすこともできます。
■ 試験の出題範囲がかなり広いようですが、法律の知識が全くなくても大丈夫ですか?
事前に必要な知識はありません!みんな真っ白な状態から始めるので、全く問題はありません。法律はとても論理的に出来ているので、とりかかりやすいですよ。
■ 難関資格と言われるだけあって、受験勉強でつらかったことはありませんでしたか?
一番つらかったことは、どこまで勉強すれば、合格できるのか全くわからなかったことです。模試を受けても、毎回結果がバラバラで、本番の試験を受けてみないとわからないという不安を常に感じていました。
■ そんな不安を乗り越えて、試験勉強を続けて来られたのはなぜですか?
いいライバルがいたことですね。同じ研究室内に公認会計士を目指す友人がいたり、自分より後に受講したのに、成績が良い学部生がいたりしたんです。あと、エクステンションセンター生用の自習室があるんですが、そこではいつも、他の講座(公務員講座など)の受講生が勉強していました。高い目標に向かって頑張っている人が多くいる中で勉強することで、良い刺激を受けました。講座等にかかる費用を全部アルバイトで稼いでいたことも大きかったです。自分のお金だからこそ無駄にしないようにという思いがあり、勉強に身が入りました。 |