RS Web 学園通信
立命館大学 | Infostudents
 
法学研究科
博士課程前期課程1回生
平井利枝さん
ユビキタス技術で
未来社会をデザインする
情報理工学部情報システム学科
西尾信彦教授
「翔」バックナンバー
#2 インターンシップ 山下恭平 さん
#3 CLA講座 朝倉さやか さん
#4 海外留学プログラム 笠間絹子 さん
#5 ボランティアセンター 奥 優子 さん
#6 立命館孔子学院 森 靜香 さん
#7 ベンチャービジネス支援 佐藤良太 さん
#8 教職支援センター 竹内久代 さん
RS Webアンケート
弁理士試験に合格
阿部田 高光さん(理工学研究科博士課程前期課程2回生)

この春からスタートした新企画!このページでは、豊かな個性を育むための学びの情報を取り上げます。

第1回目は、エクステンションセンターの講座に注目!毎年、立命館大学の3分の1以上に当たる約1万4千人もの学生が受講しています。こんなにも多くの学生から支持されているのには理由があります。多彩な講座、プロの講師陣、最新の試験情報に基づくカリキュラム、また、キャンパス内で受講できること、授業のビデオ貸し出しや学習室の利用、格安な価格設定、充実した奨学金制度といった学生に配慮した支援があることです。だからこそ、3大講座と呼ばれる公務員講座、司法試験講座、公認会計士講座をはじめとした難関資格でも高い合格実績を誇っているのです。

でも、難関資格と聞くと「勉強が大変そう」と思って踏み出せないでいる人も多いはず。そこで、エクステンションセンターを利用して、合格率7.8%の狭き門を通り抜け、難関資格のひとつである弁理士試験に在学中に合格された阿部田高光さん(理工学研究科博士課程前期課程2回生)に、エクステンションセンターのホントのところを伺いました!

ニーズ高まる弁理士のいろは

学生にはあまり馴染みのない「弁理士」という職種。弁理士とは、企業や個人の発明・商標などの知的財産権を扱う仕事だそうですが、そもそも、講座を受けようと思ったキッカケはなんですか?

大学3回生の時に、将来、どんな仕事がしたいのかと考えたのがキッカケですね。周りの友人が就職活動を始めたので、大学院への進学を決めていた私も、将来強みとなる資格を取っておきたいと思ったんです。元々弁理士に興味があったわけではないのですが、本やインターネットでいろいろな資格について調べたり、社会人の知人の話を聞いたりする中で、弁理士は企業の技術だけではなく、法律や経営についても携わることができると知り、魅力を感じました。

実際に就職活動を迎えられた今、弁理士という資格を生かして、どのような仕事をしたいと考えられているのですか?

弁理士の働き方には、大きく2種類あります。1つは独立して、自分で弁理士事務所を構える場合。もう1つは企業に就職して、企業内弁理士として働く場合です。私が目指しているのは後者です。例えば、自社でテレビに使える新技術を発明したとします。そのまま特許を申請すると、テレビの分野においてその技術は保護されますが、もしDVDにもその技術が使えたら、他社が同じ技術を使ったとしても文句は言えません。技術が使える範囲を見極めて、いかに自社の発明を守るのか。そんな仕事がしたいと思っています。

合格への道のり

具体的な講座の内容を教えてください。

講座はBKCで行われます。まず「基礎コース」は、初めて弁理士試験の学習をする方が対象で、特許についての重要な条文の解釈を事細かに勉強します。正課の講義のような雰囲気で、講師の先生もわかりやすく教えてくれます。もう1つは「論文ゼミ」です。主に学習2年目以上、もしくは択一試験合格レベルの方を対象とした論文試験のための講座です。講義時間の半分が本番の試験を想定した答案作成練習で、残りの半分がその講評にあてられています。また、専門学校への通学コースも用意されていますので、他大学や社会人で弁理士を目指す方たちと切磋琢磨しながら、実力を伸ばすこともできます。

試験の出題範囲がかなり広いようですが、法律の知識が全くなくても大丈夫ですか?

事前に必要な知識はありません!みんな真っ白な状態から始めるので、全く問題はありません。法律はとても論理的に出来ているので、とりかかりやすいですよ。

難関資格と言われるだけあって、受験勉強でつらかったことはありませんでしたか?

一番つらかったことは、どこまで勉強すれば、合格できるのか全くわからなかったことです。模試を受けても、毎回結果がバラバラで、本番の試験を受けてみないとわからないという不安を常に感じていました。

そんな不安を乗り越えて、試験勉強を続けて来られたのはなぜですか?

いいライバルがいたことですね。同じ研究室内に公認会計士を目指す友人がいたり、自分より後に受講したのに、成績が良い学部生がいたりしたんです。あと、エクステンションセンター生用の自習室があるんですが、そこではいつも、他の講座(公務員講座など)の受講生が勉強していました。高い目標に向かって頑張っている人が多くいる中で勉強することで、良い刺激を受けました。講座等にかかる費用を全部アルバイトで稼いでいたことも大きかったです。自分のお金だからこそ無駄にしないようにという思いがあり、勉強に身が入りました。

エクステンションセンターで得たかけがえのないもの

見事、弁理士試験に合格された今、受講前と変わったことはありますか?

自分でも、やればできるんだと思えたことです。今まであまり勉強に力を入れてこなかった自分が、資格取得に向けて一生懸命取り組んだことにより、合格という結果を出すことができました。この経験はとても大きな自信になりました。あとはなんといっても多くの友達を作れたことです。試験直前の1ヶ月間は、自習室で朝8時から夜10時まで毎日勉強する生活でしたが、同じように勉強している他の人たちと、休憩室で話すうちに一緒に食事に行くようになりました。今でも、みんなで集まったりしていますよ。

今、このページを見ている人にとって、これはチャンスです!チャレンジしたことは、なんでも自分のプラスになると思います。この機会を逃さないで、自分の目標に向かって頑張ってください!

   
春のエクステンションセンター講座の紹介
→衣笠キャンパス
→びわこ・くさつキャンパス
取材・文 酒井まり穂(理工学部4回生)
↑PAGE TOP
© Ritsumeikan Univ. All rights reserved.
このページに関するご意見・お問い合わせは 立命館大学広報課 Tel (075) 813-8146  Fax (075) 813-8147