3回生時のゼミでは、前期は税法に関する知識の吸収のために与えられたテーマに関してプレゼンテーションを行い、後期はディベート大会に向けてテーマを絞って深く追求していくというスタイルでした。ディベート大会のテーマが発表されてからは、朝の9時から夜の10時まで共同研究室に缶詰になって準備を行うこともあり、ゼミの時間には自分たちで作成した立論を発表し、それに対して先生に指導していただくという形で学びを深めていきました。
4回生の時は、同じゼミに所属する3回生の発表などを手伝ったりしながら、後期は再びディベート大会に向けて学びを深めました。ディベート大会では「違法支出は法人税法上損金として認めることができるかどうか」について、賛成と反対の両方の立場で意見を述べる必要があります。賛成側の意見としては法人税法22条3項で損金についてその適法性を明文で要求していないことなど、反対側の意見としては法律は違法な行為を容認することは出来ないなどの理由をもとに約1,000字程度の立論を組み立てました。その準備段階で何倍もの量の立論を書きましたが、時間の制限があるので重点を絞ってまとめなければなりませんでした。つまり、ディベートの立論に入れられなかった部分も多くあり、その部分を含めてまとめなおすことが卒業論文の作成につながりました。
先生からは、立論に「正義がない」「条文上の根拠がない」と指摘されたことが印象的です。指摘されたことを直そうとしましたが、なかなか指示通りに修正することが出来ないときもありました。自分としては、「これで最終型」と思って提出しても、「まだ甘い部分がある」と言われ、途方に暮れることもありましたが、私が所属していたゼミでは大学院生の先輩達とつながりが強く、その先輩達にアドバイスを求めてたこともありました。それだけ厳しく指導していただいたおかげで4回生のときのディベート大会では4大学が参加した中で優勝することが出来ました。ディベート大会に向けての学習は大変だったけれども、その分身に付いたと思います。 |