RS Web 学園通信
立命館大学 | Infostudents

歴史都市防災研究センターは世界的な文化遺産を多く有する歴史都市である京都において、文化遺産を自然災害から保全し、後世に残すための研究をすすめている施設です。2003年に下京区にある旧格致小学校にて設立され、2006年3月に衣笠キャンパスに新たに竣工しました。また、歴史都市防災研究センターは、文部科学省の学術フロンティア事業に採択されており、研究活動に対し研究費の援助が行われています。
これまで、自然災害への対策の研究と歴史的文化財の保護とを併せて考えられることはありませんでした。立命館大学のアート・リサーチセンターではアートを基礎に京都の芸術・文化を重視した研究しています。立命館大学にあるこの2つのセンターが連携することにより、文化財の宝庫というべき京都に、芸術や文化と防災を一体のものと捉える教育・研究の拠点が形成されます。歴史都市防災研究センターは技術開発や学術的研究で、その役割を担うかたちで活動しています。

一般の建築物は、たとえ災害が発生したとしても、建て直すことは可能です。しかし、私たちの命や、歴史的建造物である文化遺産は、一度失ってしまうと復元できないかけがえのないものです。阪神淡路大震災の時にも、貴重な文化遺産を守ることができず、失われてしまったものもあったそうです。今後はそのようなことがないように、技術開発や学術的研究をすすめていきます。

歴史都市防災研究センター施設紹介

衣笠キャンパスから歩いてすぐなので、学生の皆さんも一度足を運んでみてください。
[展示]
センターに入ってすぐのフロアでは歴史都市防災に関する展示が行われており、定期的に行っている企画展では「ハザードマップ(災害予想図)」などを展示しています。
[研究交流室]
センターには研究交流室が設けられており、ここでは地域の住民や他大学の研究者、行政関係者との共同研究をしています。
歴史都市防災研究センターホームページ
取材・文 伊藤聡子(産業社会学部3回生)
↑PAGE TOP
© Ritsumeikan Univ. All rights reserved.
このページに関するご意見・お問い合わせは 立命館大学広報課 Tel (075) 813-8146  Fax (075) 813-8147