私にとって、落語とは「橋渡し」であり、人と人とがつながるきっかけです。大勢の人と空間を共有することができるのが落語で、落語は1人でやるのではなく、聞いている方との共同作業だと思っています。そう考える私にとって、今まで行った活動の中で、一番印象深かったのは草津宿場祭りの講演ですね。これは草津市役所の方から直接ご連絡頂いたことから始まった活動です。
対象は、年配の方・子ども達・そしてその中間世代の3世代でした。この3世代というのは、現代においては同時に交流する機会はあまりないものだと思います。しかし、普段話す機会の無い世代同士でも、落語の講演を通して話す機会を作り出し、交流の場を作る一端を担うことができたことは私たちにとって嬉しいことです。まさに落語が「橋渡し」の役割を果たせたのではないかと思います。
大学時代に何か1つのことをやり遂げたいと思って始めた落語を、これからも続けていきたいと思います。 |